布ナプキンの危険性と不安を解消するために知っておくべきこと
布ナプキンと使い捨てナプキンの違い
布ナプキンと使い捨てナプキンの違いはいくつかありますが、肌触りのよさ・通気性・温感・デザイン性・再利用できるかどうかなどが異なると言えます。
使い捨てナプキンには、捨てられる手軽さがありますが漂白剤や高分子吸収剤などの化学物質が含まれている場合が多く、敏感肌の人には刺激となることがあります。一方、布ナプキンは自然素材で作られているため、肌に優しく、温かみを感じたり、かぶれやかゆみを防ぐ効果が期待できます。
使い捨てナプキンは一度使うと廃棄するため、毎月ゴミが出ますが、布ナプキンは洗って何度でも使えるため、ゴミを減らすことができます。
また、見た目にも布ナプキンはデザイン性が高く下着感覚で選ぶ楽しさもありますね。
どちらも良い点悪い点あるので、どちらかにとらわれず、使うシーンなどによって自由に選んで併用されることからトライされることをおすすめします。
これから初めて布ナプキンを使ってみたい方は、まず生理時に使わずに「おりもの」や「冷えとり」の用途で使用してみられませんか？
はじめは外出先では使わずにお家に居るときにのみ試してみられてください。また最初から一度に布ナプキンにすべて切り替えるのではなく、サイズやデザイン、生地の感触と肌との適合など、いろいろな種類を試しながら少しずつ買い揃えていくことをおすすめいたします。
考えられる布ナプキンの危険性
布ナプキンは決して危険なものではなく、ブラジャーやショーツなど下着と同じように一般的な衛生感覚があれば、問題なく安全にお使いいただけるアイテムです。布ナプキンのご使用に際して注意点は、不衛生な使い方をすると雑菌が繁殖する心配もあるので正しい洗い方でご使用ください。
例えば洗濯後に湿った状態のまま長時間放置したり、干していても生乾きの状態が続くことでカビが発生することもありますので、気を付けてご使用いただきたいです。
また、汚れた布ナプキンをトイレで交換せずにもう一度身につけることはお避け下さい。布ナプキンは「心地よさ」を楽しむものです。せっかくの肌触りが悪くなるだけでなく、汚れたものが再びデリケートゾーンにあたることで、カブレなどの原因につながりかねませんので、必ず肌面に新しい布ナプキンをご使用ください。
布ナプキンはどんなに仲の良い家族であっても、共有で使用することは絶対におやめください。
また、温泉など公共の場で布ナプキンを洗ったりすることもエチケットとしてタブーです。
使ったことがない方は、衛生面を心配される方もいらっしゃいますが、上記のように一般的な衛生的感覚があれば、問題なくご使用いただけるので、エチケットを守って心地よく布ナプキンライフを楽しんでいただければ幸いです。
衛生的で安全に布ナプキンを使うため「洗い方」詳しくはこちら＞＞＞
使い捨てナプキンとの比較
布ナプキンのよいところは、肌にやさしく、化学繊維や漂白剤などからの悪影響がない点や、洗って繰り返しつかえる環境負荷が少ない・経済的にもよい点もメリットです。
使い捨てナプキンは手軽で衛生的に扱いやすい反面、素材がコットンであっても「不織布」による肌荒れや蒸れが気になることが多いようです。
使い捨てナプキンと比較すると、布ナプキンのデメリットとしては洗濯や乾燥が必要なため、使い勝手に手間がかかる点があります。
また、持ち運びの際にも汚れたナプキンをどこに保管するかを考える必要があったり、外出時に不便を感じることがあるかもしれません。
無理をせずあなたのライフスタイルに合わせて、布ナプキンと使い捨てナプキンを併用することをおすすめします。両者にはそれぞれメリット・デメリットがありますので、自分に合った使い方を気軽にお楽しみいただきたいです。
使用例１：外出時には使い捨てナプキン、自宅では布ナプキン
使用例２：生理には使い捨てナプキンで、普段のおりものや「冷えとり」には布ナプキン
...といったように、使い分けての活用はいかがでしょう！
もし肌に合わないと感じられた場合の対策
もしも布ナプキンが肌に合わないと感じた場合、まず、使い方としてこまめに取り替えているかご確認ください。汚れたものを繰り返し使うと蒸れやかゆみに繋がる場合がございます。
また、シリーズによって異なる布の素材を見直したり、同じ素材であっても生地の織り方によっても肌トラブルを軽減できる場合があります。
使用後は、正しい洗い方で洗浄しているかご確認ください。清潔な状態で保つことも肌トラブルの予防に繋がります。
上記対策をとっても布地が合わない場合は、無理なさらずご使用をお控えください。
布ナプキンをやめたくなる理由は？
布ナプキンが心地よさそうだと思って購入されても、続かず使用をやめてしまう方もいらっしゃいます。なぜ、続けられなかったのかは人それぞれの理由があると思いますが、そのほとんどの理由が「洗うのが面倒くさい」という理由ではないかと考えられます。はじめはお手入れが簡単な「おりもの」や「冷え取り」の用途でご使用になられることをおすすめいたします。
布ナプキンの危険性とその対応
布ナプキンの健康への影響
布ナプキンは、肌に優しく安全に使えるアイテムです。決して危険なものではございませんのでご安心ください。
普段履いているショーツもコットンなどの布地をご使用されていると思います。肌着と同じ感覚で、衛生的に使用しさえすれば、何の問題もありませんし、むしろ「温かく心地よい」ことを感じることでストレスフリーになったり、骨盤底筋を温めるために良い影響を与えるとも言われています。例えば使用後の交換を怠ったり、お洗濯をしないなど、使用方法を間違えば、それによって肌トラブルが起こる可能性は否めません。ただ、それは普段のショーツ・ブラジャーなどの下着と同じことが言えます。
ニオイや汚れの対策方法
布ナプキンは使い捨てナプキンと比べて「においが減った」と言われるユーザーさんのお声が多いです。布地の素材そのものに消臭効果のあるものもございます（かぐやのお守りシリーズ）し、通気性が良くムレにくい透湿防水布を使用しているためニオイが気になるかたにも布ナプキンはとてもおすすめです。布ナプキンを衛生的に洗いたい場合は洗濯時に酸素系の洗剤『きれいッ粉』を使うことで、しつこい汚れを取り除きやすくなります。洗濯後は、直射日光に当てて乾かすことで、天然の殺菌効果が得られ、布ナプキンを常に清潔な状態で保つことができます。
また、竹から生まれた、デリケートゾーンに絶対安心な洗剤もあります。
また、洗濯後に干すときに天然の竹から生まれたミストを吹きかけることで更に抗菌・消臭の効果も得られるので、衛生面が気になる方はバンブーミストもおすすめです。
布ナプキンのサイズと素材選び方
自分に合った布ナプキンのシリーズ・サイズ選び
初心者の方には、まずは生理時ではなく、「おりもの」「冷えとり」の用途でご使用になられることをおすすめします。
生理時や尿モレに使用する場合は、布ナプキンのサイズは使用するシーンに応じて選んでみられてください。
フェムケア専門店「うふふわ。」には、用途に応じたシリーズ・サイズ展開があります。
＜冷えとり＞に特におすすめなシリーズ
・うさとの肌ごろもおざぶとん 小さめ〜大きめ
＜心が元気になりたいとき・エネルギー調整＞に特におすすめ
・うさとの肌ごろもおざぶとん 大きめ・お好きに（ハンカチタイプ）
＜おりもの＞の量が多い方へ特におすすめ
・うふふわ。ライナー
・かぐやのお守り「S」サイズ
・うさとの肌ごろもおざぶとん「小さめ」
＜生理軽い日・来そうな日＞に特におすすめ
・うふふわ。スリム
・かぐやのお守りM
＜多い日・夜＞に特におすすめ
・うふふわ。レギュラー
・うふふわ。リーフ（腟トレ用布ナプキン。レギュラーやスリムと併用で）
・かぐやのお守りL
＜尿モレ・ニオイが気になる方＞に特におすすめ
・かぐやのお守りS〜L
＜腟トレ＞に特におすすめ
・うふふわ。リーフ
＜マッサージや婦人科の内診後・治療中軟膏を塗った後など＞に特におすすめ
・かぐやのお守りS
・うふふわ。ライナー
薄くコンパクトで持ち運びに便利なものから、吸収力が高く長時間の使用に適しているもの・腟トレ用、エネルギー調整用まで様々なニーズに答えられうよう取り揃えています。
布ナプキンをもっと安心に使うために
吸収力を高めるコツ
布ナプキンの吸収力を高めるためには、いくつかの工夫をされると良いです。まず、布ナプキンの素材選びが重要です。オーガニックコットンなど、吸水性の高い天然素材を選ぶことで、しっかりと吸収してくれます。中間層に吸収力の高い布が使用されているタイプ（うふふわ。レギュラーなど）もございます。
また、使用前に数回洗濯することで、布が柔らかくなり、吸収力がさらに向上していきます。うさとの肌ごろも「おざぶとん」も新品は米糊が効いていますので、水通しを何度か行ってやわらかくもみほぐしてを繰り返すことで吸収が良くなってまいります。
肌触りと素材選び
布ナプキンの肌触りを良いものを選ぶには、敏感肌の方には特に化学物質を含まない素材がおすすめです。（当店の布ナプキンはすべて肌面に触れるものに優しいものを使用しております）自分の肌タイプに合った素材を選ぶことで、より快適に使うことができますが、洗濯を繰り返すことで柔らかさや肌なじみが増していく素材もありますのでその変化も楽しんで使っていただけますと幸いです
内田 登代紀 店主・フェムケア専門家